「ありがと!ユナのタオルGET!」 コウはタオルをかぶるとスポーツドリンクを飲み干した。 「サンキュ!」 私の手から他の部員用のタオルを受け取り微笑んできたのは3年の長谷川真斗〈ハセガワマサト〉部長。いつも忙しい私を気遣ってくれる。 「俺にもちょーだい??」 下から覗き込むように話しかけてきたのはこれまた3年の夕凪春樹〈ユウナギハルキ〉先輩。