「ごめん…なさい…」 「本当ごめん。今日は帰るよ」 「うん」 ハルキはそのまま帰って行ってしまった。 私は石田さんを振り向き、声をかけようとした。 でも、それより先に声を発したのは、石田さん。 「ごめんなさい。結局こうなってしまった…何も、聞かないの?私とハル君のこと」 「聞きません。ハルキを信じてますから。絶対、ハルキは私に彼の過去を話してくれる。だから、あなたからは聞かないです」 私と石田さんもその場で別れた。