翌日、私は11時に喫茶店の前にきていた。 中にはもう石田さん。そして、目の前の道をハルキが歩いてきていた。 「ユナー」 先輩は笑いながらかけてきたけど、私の様子を見て眉を寄せた。 「どうしたの?」 「先輩に、会いたいって人がいるの。中で待ってる…」 「どういうつもり?多分だけどさ、待ってるの玲華だよね?あいつしかそんなことしそうなやついないし。あいつと俺の関係知ってて言ってるの?」 私はなにも知らない。 「知らない。なにも、石田さんに聞くべきではないから」