途端に私の足は限界を迎えた。階段を1階から4階まで往復で走ったんだ。私の足が耐えられるはずがない。 扉を開けたまま、その扉に体を預ける。 「ユナちゃん?!」 1番近くに座っていた夕凪先輩が私を抱え起こす。 「どうした?!」 部長も駆け寄って、心配そうに顔を覗き込む。そして、藤野くんまでもが私の前に立つ。 他のみんなとは違う怒った顔で。