「うわぁーーーーーー!」



突然先輩はその場にうずくまった。




「先輩?」




驚いて私が近づこうとするのをハルキ先輩は制した。





「今、俺のこと見ないで!絶対ニヤけてる。キモいから!」



「なんですかそれ…」



私ははぁっと溜め息をひとつつくと、先輩の腕を引っ張った。





「最後に観覧車乗りましょう?」




「わかったよ」



渋々立ち上がった先輩の頬はこれでもかというぐらい赤く染まっていた。