そこで、黙っていた担任が話出した。



「春原のうちは親父さんだけだったよな?仕事が片付いたら家に戻ってくるそうだ。もう、今日は早退…」




ダンッ!!



もう一度大きな音。



「父親に、電話したのか?!」




私は愕然としていた。



もう、終わりだ…



「コウ!落ち着けよ!」



担任を壁に押し付けて怒鳴ったコウをみんなが止めに入る。



「やめて!もう、いいから、ほっといて。かまわないで」



私の言葉にみんなは驚いた顔をして、それから、担任に背中を押されて保健室から出て行った。