「先輩!」 私はクレープの最後の一口を飲み飲むと立ち上がった。 「ユナちゃん…」 私への名前の呼び方で何と無くわかった。 きっと先輩はこれからなんて言われるかわかってる。 でも…私は言わなきゃいけない。 先輩のため…なんかじゃない。きっと私の自己満足。悪者になりたくない、自己防衛。 「先輩。私…」 「待って!!」 私の言葉は先輩によってかき消される。 「待って。ユナちゃん」