「なに?このひとだかり」 私は下駄箱の前で、立ち尽くしていた。 私のクラスの下駄箱に集まる人、人、人。 「どうしたの?」 先輩が最後尾にいた女子生徒に声をかけて、事情を探る。 振り返った女の子はハルキ先輩の顔を見ると、顔を赤らめたが、隣の私を見ると焦ったように口をつぐんだ。 その様子にハッとした先輩は私の手を引いて人混みの中に… 「っざっけんなよ!!」