「おい!」

教室に入るとカナトが怖い顔をして怒鳴り散らしていた。


もともと髪色も明るい、派手目なカナト。

完璧にみんなから距離を取られていた。






「カナトっ?!どうしたの?落ち着いて?」



私がカナトの前に立つとカナトは一瞬怒鳴るのをやめた。

「ユナ…」


ガッシャン!!


でも次の瞬間、教室に大きな音が響いた。


それは私の隣にあった、机が蹴り飛ばされた音。

カナトによって…

「誰だっていってんだよ!!いい加減に出てこいよ!ふざけんじゃねぇ!」