「うん。それ私だよ」 テレビや雑誌にも出たことあったけど、でも私は有名になりたい訳じゃなかった。バスケをしたかった。 「マジ?すげー!!本物?」 「でも、もうバスケはできないから… 」 私はまた流れてきそうな涙を堪えてコウに言った。もう、涙は枯れるほど流したから…だから大丈夫。 「もう、バスケできない足なんだって」