花音に無理やり

連れてこられた

学校はやっぱり

ただつらいだけだった。

玲央と花音は

楽しそうに

私の横で話している。

耐えきれなかった私は、

トイレに行くと

嘘をつき

廊下に出た。

「おい!

音羽…待てよ!」

玲央は私の腕を

掴んで

私を引き止めた。

「玲央…」

そして、

「お前、

最近元気なくね?

お前が笑ってないと、

俺まで

笑えないんだけど?

だからお前は

俺の横で

笑ってればいいの♪」

玲央は笑顔で言った。

「………っっ///(赤面)」

玲央はいつも私が

嬉しくなる

言葉を言う。

なのに

私はこんな

言葉を口にする。

「か…花音だって

一緒の顔なんだから

花音を

見ればいいじゃん!

それに花音は

よく笑うし、

笑顔も可愛いでしょ!!」

好きな人の

言った

嬉しい言葉を

素直に喜べない私は、

ほんとに弱虫だ。