キーンコーン

カーンコーン

昼休みを

告げるチャイムが

鳴った

やっと昼休みだ!

「おとは!」

私を呼ぶ声がして

振り返った。

「花音!どうしたの?」

花音は私の双子の妹。

「あのね?

さっき、

居眠りしてたらね…?」

「変な夢でも見たの?」

「なんで分かったの!?」

まぁ…

双子ですから。

「で?どんな夢みたの?」

「実は…花音。

音羽に好きな人を

取られる夢見たんだ。」

はい?

「そりゃ…

また有り得ない話。」

私が可笑しそうに

笑いながら言うと、

花音も可笑しそうに

笑った。

「だよね?花音と音羽

好きな人とか被った事

無いもんね!」

私達はそんなたわいも

無い会話をしていた。

だけど、

次の瞬間、

花音が口にした言葉に

よって、

私の頭の中は、

真っ白になった。