え…?

玲央が私のことを

好き?

「うそ…。」

「嘘じゃねぇよ。

音羽の事が

大好きだよ。」

玲央は私を

抱き締めたまま言った。

「なんで…?

私は玲央が嫌いって

言ってんのに。」

「うん。でも好き。」

私は頭の中が

こんがらがって、

何がなんだか

分からなくなってきた。

ただ一つ分かることは、

私は玲央が好きで、

玲央も私が好き。

嬉しかった。

すごくすごく

嬉しかった。

それを考えると

涙が止まらなくて

でも、

「花音…」

ドアの所にいる

花音が目に入った