「あ、あのー神崎さん」


と、目の前にはあたしの名前を
呼ぶ気が弱そうな男の子


「ぼ、僕と付き合ってください」


「ごめんなさい」


毎回、こんな風に断るのは
正直言って辛い
でも変に期待を持たせることだけは
したくない


すると彼の顔つきが弱そうなもの
からいきなり変わった


「なんでかなあ、僕は
ずっとひなよちゃんのことが
好きだったのに…」


ひぃっ…えっ…なに…


なんか気持ち悪いよ


ジリジリと近寄ってくる男の子


そして今に至る


あたしは涙を流しながら
後ずさるがどんどん男の子は
近くにくる


うぅ…怖いよ…