有り得ない。
何で一言も喋った事のない私を?

あんたなら女子なんてよりどりみどり
でしょ。

でも…
あの高橋拓也と付き合う何て、
少し楽しそうじゃん。

「いいよ。じゃあ付き合おうよ。」

「本当に!?いいの?マジで?」

「うん。」

私がOKと言えば高橋君は
すっかり喜んだ顔をした。

私の事が本当に好きなんだ…

何か意外だな。
でも、理由がわからない。

「私のどこが好きなの?」

私が聞くと、高橋君は少し頬を
赤に染めて袖で顔を隠した。

なによ、そんな仕草したら…


「内緒っ…////」



ふーん。
やっぱり私の事好きじゃないんだ。



今日、私達は偽りの恋人同士に
なった。

…つもりでいたのは私だけだったけど。