私は高橋君が喋るのを待ったが、
なかなか話さないので私から言った。

「んー、私帰りたいんですけど。
何のようですか?」


喋った事がないので敬語。

本当に帰りたい、疲れた怠い。
私がはぁ、と溜め息をつくと…

「あの、さ…ちょっと裏きてくんない?」

いつも廊下で男子友達と大騒ぎ
している奴と同人物とは思えない
面持ちで高橋君は裏に向かった。

私もこのままでは気になるので
支度を済ませて裏に向かった。






「~~、~~~!」

え?

ちょっと待って、今何て?

「冗談でしょ、罰ゲーム?」

私はははっと笑って高橋君を睨んだ。
こういう男子嫌いなんだよね。

女子にこんな事して何がいいんだか。


「これだけ?じゃあ私帰るから。」

「ち、ちょっと待ってよ!俺…本気なんだ
本気で佐々木さんが好きなんだよ。」

「………。」