太陽がギラギラ照りつける暑い季節。
私達はまだ、幼かった。

「そーたはあやのタカラモノなんだよ。そーたのタカラモノはー?」
「僕のタカラモノはあやだよ。」
「嬉しいっ!そーた大好きだよ。」
「僕もあやが大好きだよ。」




「……………や! あや!」
「は、はい!」

突然、奏太に現実に戻される。

「何寝てんだよ。次、授業遅れるぞ。」
「ふぇっ!?」
「変な声出してる場合か!ほら行くぞ!」
「はっ、はい!」