ー1年前ー

中学1年生の私(山本もも)は、友達の田中ゆいの家にいつものように来ていた。


いつもは、ゆいの家に行っても静かなのになんだか今日は騒がしかった。


「ゆい、今日 誰か来てるの?」

「うん。お兄ちゃんの友達の奏太先輩が来てるの。」

「奏太先輩?」

「うん。めちゃめちゃやさしいの。それにかっこいいしスポーツできるし♪」

「そうなんだ。」

「そうだ。紹介してあげる。」

「うん…」


これが恋のはじまりだった。


「お兄ちゃん、ももが奏太先輩と会ってみたいって言っているんだけど、部屋に入るね。」

「おー」

「誰?」

「妹の友達。めっちゃかわいいんだぜ。」


部屋に入った瞬間 奏太先輩?らしき人と目があった。

「かっこいい……」

そう呟いてしまうほどかっこよかった。

ゆいが
「この子が山本もも。私の友達♪同じ中学1年生だよ。」

すると奏太先輩?らしき人が

「よろしくね」

と笑顔を見せてくれた。

4人で話をしていると奏太先輩は、サッカー部に入っていて、彼女はいないことを知った。


その日は、奏太先輩に送ってもらいメアドを交換して終わった。