「ちーさん、国語の予習終わってる?私、わかんないところあるんだけど、よかったら教えてくれない?」
「いいよ、どこ?」
「えーと、ここの訳なんだけど………」
文系のくせして国語が苦手な私は、よくちーさんに質問する。
するとちーさんは嫌な顔1つせず、いつもわかりやすく教えてくれる。
多分私の国語の点数は、ちーさんの力が大きい。
そんなちーさんは文系内でも国語の成績がぶっちぎりでいい。
前にちーさんに国語の点数を上げる方法を聞いたら、本を読めと言われた。
なるほどちーさんの国語の成績は、学年でもトップクラスを誇る、あの膨大な読書量からきている。
「………ってこと。」
「あー、なるほど!よくわかりました。ありがとう、ちーさん。」
「どーいたしまして。 」
ちーさんは薄く笑うと、また本を読み始めた。