圭司side


『ったく・・・面倒ごと増やしてくれやがって・・・』


理科準備室で数枚のプリントを机の上にちりばめる


そこのプリントには各学年に居る例の三浦ファンクラブのメンバーの顔写真とテスト結果が載っている


莉央の話だと、こいつらだな・・・

俺の仕事を増やしているバカ生徒共は・・・


さて、どうしてやるものか・・・



などと、頭をひねっているとスマホの着信が鳴る


・・・誰だ?

俺に電話かけてくるヤツ・・・


つーか、職務中に電話かけてくるヤツなんて1人しか思いあたらないな・・・


『圭司!

職務中に電話かけてくるんじゃねえよ!



…真誠!』

「た、たた大変なんだ!


り、莉央が!莉央がぶっ倒れて動かないんだよ!」


『!?

莉央が?』


あまりにも焦った声に冗談なんかじゃ無いと気付く


確かに電話越しでも莉央の息づかいが荒いことはわかる


やっぱり風邪引いたか・・・



こいつら・・・後でどう調理してやろうか・・・