「・・・?

あっそう」

『・・・・・・』

あ、アブねえ・・・


ふう・・・

ため息をついていると、外をボーッと見ていた莉央がボソッと呟いた

「だいたい、バカは風邪を引かないって言うのは、バカは風邪を引いていることに気付かないだけであって・・・

よって私はバカじゃ無い」


・・・・・・莉央?

誰に言うでも無く呟いた言葉はやけに早口でよく言えるな・・・って感心するくらいだった


いや、マジですげえ

俺なんか、

早口言葉全くいえねえもん


前に俊弥と早口言い合って2人して噛みまくった


まあ、後で柊先生に呆れられたけど


『よしっ!

仕事終了!』

「やっと終わった・・・」

『俺、柊先生届けてくるよ

帰って身体暖めとけよ』

「・・・ありがとう」


教室を出て行く莉央の背中を見て、やっぱり心配になる・・・


はあ・・・

やっぱり、俺・・・



莉央のこと好きなんだなあ・・・



side終了