放課後になって裏庭に行くと、まだ誰も居なかった


呼び出しておいて、遅いってどういうこと?

・・・帰ろうかな?


とか、思って裏庭から去ろうとすると反対側から女子が数名やって来た


「待たせたわね

新田莉央!」


『ええ、ホントね

呼び出しておいて後から来るなんてあり得ないわ』


その一言に苛ついたのか私を囲むように女子が並ぶ


・・・よくそんなに綺麗に並べるわね・・・・・・


「そのすました顔・・・


ホンット腹が立つわ」

「こんな奴と一緒に居るなんて俊弥君が可哀想・・・」


あんた達の顔の方が可哀想・・・


じゃなくて

『三浦より、あんた達の頭脳の方が可哀想よ


挑戦状にしても、こんな下手な展開にしても・・・よ』

「なんですって!」

「あんたになんか言われたくなんか無いわよ!」


・・・・・・はあ・・・


『ねえ・・・こんなこと言いたい為に私を呼び出したんじゃ無いんでしょ?


だったら早く用件を言って

校門で三浦が待ってると思うから』