「やっぱり、2人って付き合ってたの?」


違うよ。

勘違いしないでよ!詩織ー!


「違うぞ」


ん?

宮本・・・?


なんで、私と俊弥が聞かれたことに、あんたが答えてるの?


まあ、別に言ってることは真実なんだけれど・・・


「凛・・・

お前・・・」


「悪いけど、お前だけに良い思いさせねえからな」


2人共背が高いから、若干見上げなければいけなくなる


何を私の頭上で討論をしているの?


そして、詩織は寂しそうな・・・悲しそうな顔をしているの?




『あ・・・』


時計を見ると、あと数分でホームルームが始まる時間だった。


他のクラスメイトは自分の席に着いていた



そして、頭上ではいまだに俊弥と凛の討論が続いていた。


『いい加減に・・・しなさい!』



その2人を下敷きで叩き、正座をさせる。