教室に戻ると、時間が時間だったのか部活の無い人間が教室に集まっていた。
「おっはよー!
莉央!」
『おはよう。
詩織。』
丁度、鞄の中身を移動させていた私の親友。
西森詩織(にしもり しおり)。
さっき訳のわからない行動を起こした“宮本凛”の幼なじみ。
「?
どうしたの?
変な顔して」
『いや、なんでもないよ。
三浦が宿題やって来たのか考えてただけ』
「え!?
なんで三浦君!?」
口から出任せを言っていたら、めっちゃ驚かれた。
口から出任せっていっても、5分の1くらいは考えてたけどさ。
「やっぱアレなの!?
付き合ってんの!?
どうなの!」
ブンブンと、私の肩を手で押さえ身体を揺らし問いかけてくる詩織。
イヤ、付き合ってないけど
『勉強教えてるだけよ。
要領が悪すぎるわ』
「そうなの?
あの、ストライカー君が?」
あいつ、ストライカーなんだ・・・