-俊弥side-


『・・・いってー・・・』

公園に置き去りにした自転車に


乗りながら呟く。


なんで俺、あいつにあんなことしたんだろう。


やった後に、恥ずかしくなって走っていたら、


足からませて・・・・・・転けた。



『スゲーダッセェじゃん・・・』


ゼッテー、莉央にみられただろ。


つーか、あいつの家ってあそこなんだな・・・


案外、俺の家と近いんだな~


『ただいま・・・』


「おっかえり~」


家に帰ると、妹の桜(さくら)が出てきた。


桜は俺と違って勉強はできる。


容姿は俺に似てるくせに。


まぁ、莉央程じゃねぇけど・・・


『お前、勉強しなくていいのかよ。


今年、受験生だろ?』


桜は中3で、俺と同じ高校を受けるらしい


「お兄ちゃんと違って、赤点なんか取らないもんねー」


うるせぇよ。


ったく・・・