「・・・」

『・・・』


柊先生と顔を見合わせて

自信ありげな三浦を見る。


「さて、新田?

三浦の点数を言ってみなさい?」


『はい。

三浦さん。

歴史の点数、100点満点中。






・・・5点ですよ?』


それを聞くなり三浦はイスから転げ落ちた。


「俺が・・・5点?

全部、埋めたのに?」


三浦は少し、イヤ。

かなり汗をかいていた。


「あぁ、そうだな。

埋まってたのは凄かった。

だがな!

これを見ろ!



道長は藤原だ!

菅原じゃない!」


最後の方は叫ぶようにして

三浦に答えを言う。


「ウソだろ!

だって、藤原って一文字違いじゃねぇか!

なぁ!新田!」


『一文字違いでも、

全然違いますから』


平然と答える。