『あ、三浦


此処で良いよ。此処で』


私が立ち止まったのは、家の近くの公園・・・


「は?

なんでだよ!


だめだろ、家までちゃんと送ってく。


此処で1人にさせたら、


お前誘拐されるぞ?」


・・・なんで、そんなに必死なの?


別に、私なんて誘拐されるわけないじゃない・・・


なんて、首をかしげていると・・・


「と、とりあえず行こうぜ


こんなところでグズグズしてたら、ホントに遅くなっちまう!」


とか言って、私の手首を掴んで私の家の方まで走っていく。


『ちょっ!


三浦・・・自転車は?』


「あとで、取りに来る!


それくらいの時間はあるから!」


三浦は自転車を公園に置きっぱなしで走っていく。


あ・・・やばい・・・これを見られたら、うるさくなりそう・・・


あの、バカヒキニートが・・・



公園から去って行ったあと、


「・・・・・・・・・あれって・・・お兄ちゃん?」


と、公園のブランコのところで声が聞こえたような聞こえてなかったような・・・