「あ、の......でも、今日初めて喋ったわけですから......」


そう言いながら頬を赤く染めて、ごにょごにょ言葉を濁す萌衣ちゃん。



まさに恋する乙女って言葉が当てはまる。


可愛いなぁ...ホント‼︎


「まぁ、好きな人出来て良かったね‼︎ あたしなんかいないから、羨ましいぐらいだよ‼︎」



そう言って、笑いながら萌衣ちゃんの背中をバシバシ叩く。



陽架里を見れば、あたしを見ていて。


何か言いたそうな顔をしていたけど、あたしには分からなかった。