「先輩、今からでも間に合うんです‼︎ 頑張って下さい‼︎」
「う、うん...」
萌衣ちゃんの勢いにつられて頷く。
「てなわけで、いってらー‼︎」
そう言ってあたしの背中を、ドンッと押してきた陽架里。
「えぇ⁉︎ 今から⁉︎」
「今言わなくていつ言うのよ‼︎ 今しかないの‼︎」
いくらなんでもそれはないでしょ‼︎
「先輩‼︎ いい報告待ってます‼︎」
「薫‼︎ 大丈夫だから‼︎ 自信持って行って来い‼︎」
「えぇ......」
何で今なのほんとに...
2人に背中を向けると、鞄を握りしめながら、トボトボ歩く。

