「じゃ、練習始めよ」 そう言って鞄を置いた後、あたしの背中をトンッと軽く叩いてきた陽架里。 「......はーい」 今はそんな気分じゃないけど、練習しないといけないし、仕方ないよね。 鞄を机に置きながら、そんな事を思った。 「あの...っ、先輩‼︎」 突然、部室に響いた大きな声。 先輩はあたしもだし、陽架里もだから一斉に声の主の方へ目線がいく。 「萌衣ちゃん...?」 どうやら、声を出したのは萌衣ちゃんみたいで。 少し驚く。 萌衣ちゃん、こんな部室に響くような大きい声、出せるんだ。