「無理だから。春山君はなかった事にするだけでいいの。じゃあね」 青になった信号機をチラッと見てそう言うと、その場を駆け出す。 お願いだから来ないでよ。 そう思いながら、走るスピードを上げる。 でも、思い通りにいかないわけで。 「あ......おい、中山‼︎」 慌てたような声が後ろから聞こえた。