周りが賑やかな中、私はクラス表を見る。

「あった!」

今日から私、長崎 優衣は高校3年生!

掲示板を見て私は3の3になった。

「優衣~」

私を呼んでいるのは親友の佐々木 蘭。

「どうしたの?」

「どうしたのってうちらクラス違うよー!」

泣き目になりながら蘭は言う。

「あ、本当だ。」

蘭は3の5のところにいた。

「3年間同じクラスじゃないなんて....」

蘭は相当落ち込んでいる。

「でも私も3の5いくしさ!ね?」

「ううー....」

納得のいかない顔をしている。

「どーせ、うちのことよりも拓人くんを探してたんでしょ。」

ギクリ。

「うっ....おっしゃる通りです。蘭さん。」

「やっぱりねー。あ!拓人くん3の2なんだ。残念だね、優衣....」

拓人というのは3ヶ月前から付き合っている私の彼氏。

背が高くておもしろい。そしてバスケ部に所属していて大活躍をしてるとよく聞く。

「えー!本当だー....」

去年は同じクラスだったけど今年離れると少し寂しい。

「まぁまぁ。てゆうか、瀬野いるじゃん!羨ましいよー。」

瀬野というのは蘭の好きな人。

去年からずっと見てるだけの片想いをしている。

「瀬野とも3年間同じクラスじゃないなんて運なさすぎだよ。」

そこは苦笑いしかできない。

「とりあえず行かないと遅刻するよ?初日から遅刻はさすがにまずいよ。」

そして私達は別々のクラスへ向かった。