初恋。失恋。






「やっほー菜々子。」



階段を降りて、急いで玄関にいくと



汗だくの美沙がいた。



「どうしたの。そんなに汗かいて。」




「いや、ちょっとね。それより今暇?」




とくにやる事のなかった私は、いや、まあ。と手短かに答えた。



「ちょうどよかった。家、あがらせてもらうね。」




美沙は勝手に階段をドカドカと上がっていき、あっというまに私の部屋の中に入っていった。





「で、どうしたの。」




「…あのさ。菜々子ってマネージャーとか興味ない?」




「はぁ?マネージャー?」




あまりの唐突な一言に、私は聞き返してしまった。





「うん。ほら、私ってバスケ部のマネージャーしてるでしょ。」


「あぁ。今年からだよね。」




「それで、今度全国大会があるんだけど、マネージャー1人じゃ大変でさ……。」




「…まさか、私にやってほしいって?」




「お願いっ」





上目遣いでお願いしてくると、困る。

「嫌だ」とは言いにくいから。





「……わかった。でも、その全国大会の期間だけだからね。」



「本当に⁉︎ありがとう!」





全く。めんどくさいなあ。


まあ、いい暇つぶしになるからいいけど。


とりあえずやってみるか。