『・・・・・・陽・・・菜?』

何で・・・?どこで・・・何を間違えて・・・どこで・・・いったいどこで・・・?何を・・・俺や陽菜が・・・何をやった?

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「もう・・・取り戻せないのも知ってる。」
[じゃあ・・・。久々に、出で見て、確かめて来たらどうです?]
「は?やだし。」
[・・・へぇ~・・・じゃあ、あの頃のわたしに色々バラしちゃうますよ?]
「・・・ああ。もう・・・わーったよ・・・。」
[やったー!!]

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ミーンミンミン・・・。
「暑っ・・・。まったく・・・夕方だってんのに・・・。」
[そうですねぇ~♪]
「そうですね~♪じゃねーよ・・・。」

ったったったったった・・・。

「・・・・・・着いた。」
・・・ゴメン。陽菜・・・。

守ってやれなくて・・・ゴメン。

「・・・来たから、もういいだろ?」
[・・・・・・。]
「おい。聞いてんの・・・か。」
今、俺の目には唖然とした、雛と・・・

陽菜の墓の前に立つ、少女が・・・いた。

[何・・・・・・で?]
「雛・・・あいつ、お前じゃ・・・。ん?お前では、ない・・・か。」
[えっ?あ、はい・・・。でも、当時の私・・誰も友達がいなかったんじゃないんですか・・・?]
「ああ。俺以外、寄りもしなかった。葬式も俺しか泣いてなかった・・・。」
本当に・・・嫌われてたな・・・アイツ。
何故だか知らないけど・・・、どうしてか嫌われてた。
だが。
そんな、陽菜なのに・・・何で人なんて・・・。
陽菜は両親が早いうちに亡くなってしまった。
だから今までは、親戚の人と暮らしていた・・・と聞いた。
陽菜は独り立ちしてから・・・親戚から遠くなったから、親戚は遠くて来れない・・・。
じゃあ・・・誰だ?

[・・・聞いてみます?]
「ああ。そうだな・・・。」

この瞬間俺は・・・人生の分かれ道を迷っている事に気づかなかった。