プリンセス☆ロード







空は晴天。
雲一つない清々しい日だ。






「お似合いだぜ、二人とも」






ロイドがそう言って笑う。
私は、にっこり笑って頷いた。





「姫様!」




メイドたちがはしゃいでいる。
それに手を振り応えながら、私はレンの待つ高台へと向かう。





純白のドレスを身にまとい。
頬をピンクに染めながら、愛しい彼の待つ場所へ。






「紗南ちゃん!綺麗だよー!」

「紗南!緊張してんな!」

「紗南さん。笑顔です!」




大好きな仲間たちに見守られ。
ぎこちなく笑いながら。





手を伸ばせば、答えるようにその手を取ってくれる彼がいる。







私は彼の隣に立ち、高台からみんなを見下ろす。