空は晴天。
雲一つない清々しい日だ。
「お似合いだぜ、二人とも」
ロイドがそう言って笑う。
私は、にっこり笑って頷いた。
「姫様!」
メイドたちがはしゃいでいる。
それに手を振り応えながら、私はレンの待つ高台へと向かう。
純白のドレスを身にまとい。
頬をピンクに染めながら、愛しい彼の待つ場所へ。
「紗南ちゃん!綺麗だよー!」
「紗南!緊張してんな!」
「紗南さん。笑顔です!」
大好きな仲間たちに見守られ。
ぎこちなく笑いながら。
手を伸ばせば、答えるようにその手を取ってくれる彼がいる。
私は彼の隣に立ち、高台からみんなを見下ろす。


