プリンセス☆ロード





「私、どうしたらいいかな…」




口から出たのは、そんな問いかけだった。





「…なにがだ」

「なにがって…。昨日の王様の話…」

「……お前は、どうしたい」

「どうって…。それが決められないから聞いてるのに」

「俺が決めたらそうするのか?」





顔を上げると鋭い視線のレンと目が合う。
その視線に、私の方が反らしてしまう。




「でも、どうしたらいいのかわからないの…」

「それは、紗南が決めることだ」

「なんで?」





私は声を荒げる。
どうして?



「どうしてレンは、そんなに平気そうなの?」

「どういう意味だ」

「私はこんなに悩んでるのに!私が、救いの姫としてここに残るってことはね!」





ああ、もう嫌だ。
こみ上げてくる。





「見たことも、話したこともない、王子と結婚するってことなんだよ」