考えても、考えても、答えなんかでなくて。
いつの間にか眠っていた私は、目覚めた時にはもう次の日の朝だった。
「はぁ…」
少し散歩してこよう。
どの選択肢を選んでも、うまくいかない気がする。
「…レン…」
「…ああ」
最近お気に入りの花壇へ向かう途中の廊下でレンに出会った。
レンは、騎士の恰好ではなくて、普段着のようなラフな格好。
「今日は、休みなの?」
「ああ。午後からだ」
「そっか…」
「ああ…」
どことなく気まずいのは昨日の事があるからだろうか。
レンは、どう考えてるんだろう。
「散歩、一緒に行かない?」
「ああ」
ぎこちないまま歩き出し、動揺している私。
なんて切り出したらいいんだろう。
「ねぇ、レン…」
「…ん?」
レンは、なんて答える?


