「紗南ちゃーん!ただいまー!」





ミナトが声を上げて駆け寄ってくる。
その後ろにレンやソウシやリュウもいる。
久しぶりのみんなにテンションが上がる。



「おかえりなさいませ。さぁ、皆様こちらへ」





私の後ろに控えていたメイドがレンたちを案内する。
私はニコニコ笑いながら皆の背中を押す。





「じゃーん!」

「えっ?なにこれ!うわー!」

「これ、紗南さんが?」






私たちが案内した部屋に用意してあるのは、たくさんの料理の数々。
私がキッチンを借りて丹精込めて作った料理だ。
任務で疲れたみんなにできる私なりに考えたおもてなし。





「座って座って!」

「全部紗南が作ったのか?」

「うん。料理とか久しぶりだから、味は保証できないけど」

「ありがとな」




レンがそう言って私の頭をなでる。
出た!レンの甘々!
嬉しくて頬が緩む。