「ごめんね、また今度絶対連れて行くから」
そう言って、出て行ってしまったみんな。
危険ってなんだろう。
大事な事をなにも話してくれない。
退屈だから、外にでたいのに。
それに、護衛なんてほんとにいいのに。
「はー、つまんない」
どうにか外に出る方法を考えなきゃ。
別に、言うことを聞く義理もないし。
そうよ。
勝手に出て行けばいいのよ。
許可なんで必要ないよね。
「よし!」
今日はもう暗くなるし、明日朝一で出かけよう。
帰る方法だって、本当に探してくれるのかあやしいものだし。
ここに来て明日で3日目。
きっとみんな心配してる。
はやく帰らなきゃ。
その後、メイドがやって来てお風呂に案内してくれた。
そのお風呂も豪華で逆に落ち着かないと感じながら、いろんなことがありすぎて混乱した頭を休めた。
みんなに会いたい。
浩太にも、美由紀にも。
ここは、嫌。
1人は、こんなにも寂しいんだ。


