プリンセス☆ロード




「紗南さまの身の安全を、お守りするのが我々の任務です。お任せください」




ソウシがそう言って一礼し、それに合わせて他のみんなも一礼する。
それに私はドギマギしてしまう。





「あ、頭あげてください!てか、さま付けとか、私慣れてないしやめてください!」

「ですが・・・」

「本当に!それに、私姫って言っても期間限定なんで」





そうよ。
かっこ仮、みたいなもん。
だから、そんな風に様付けで呼ばれたりチヤホヤしてもらう理由ないの。





「じゃあ、紗南ちゃん‼︎」

「ミナト‼︎」

「え、だって!」

「それでいいってか、それがいいです‼︎」





お姫様扱いなんて勘弁‼︎
憧れは憧れのままがいいのだと、痛感。







「あ、あの、私、外に出てみたいんだけど・・・」

「外ですか・・・」






レンに断られたけど、この人たちなら・・・。
でも、ソウシの表情は少し困惑の色が見えた。






「あの・・・」

「今、城外に出るのは少し危険なんです。ですから・・・」

「ダメってこと?」

「すいません。ですが、少し落ち着けば、我々も護衛にあたれるのでそれまでお待ちいただけますか?」





とても申し訳なさそうに言われ、何も言えなくなってしまった。
あのレンとは大違いだわ。