「そんなこと言ったって、私だって願い下げよ」

「お前、わかってるのか?姫というのは、この国の王子と婚姻を結ぶということだぞ」

「・・・はぁ?やめてよ!私は、元の場所に戻るまで、できることはするって言ったけど、そんなこと聞いてない!」





婚姻って、結婚ってことでしょう?
私まだ17歳よ?
初恋だってまだなのに、結婚なんて無理!
そもそも、この国の王子なんて顔も見たことないのに!






「でも、それが決まりだ」

「じゃあ、姫なんてやらない!」

「一度お前は受けたんだろう。そう簡単に取り消せん」

「そんな!」

「しかし、王が戻るまでと約束をしたのなら、特別措置があるのかもしれないけどな」

「・・・そうじゃなきゃ、困るわ」







というか、認めないって。
どうしてレンに認められないといけないわけ?
というか、レンってどういう立場の人なの?





「ねぇ、レンってなにしている人なの?この城に仕えてる人?」

「俺は、この国を守る騎士。その中でも一番隊の騎士だ」

「一番隊・・・?」

「平の騎士と、いろいろな階級を与えられた選ばれた部隊があり、選ばれた部隊のトップの部隊が一番隊だ。その下は二から五番隊まである」

「・・・へぇ。騎士の中でも一番上なんだ。だから、王様ともやり取りができるのね」

「王とは一番隊でもなかなかお会いすることはできん。王とのやり取りは基本俺か、もう一人ソウシというものが行ってる」

「ふぅん」






色々と仕組みが難しいのね。