また、ゆっくりと話すが、この星には危険が多い。
だから、城外には勝手に出ないように。





そう言いつけられ、王様は次の仕事に向かった。
だから、私はまた部屋に逆戻り。







暇だ。
山登りの時に持っていた荷物は部屋にそっと置いてあったけど、やっぱり携帯の電波は圏外だし。
勉強の予習をしよう、なんてそんな熱心でもないし。





トントン







「・・・はい?」





ノックの音がして返事をするとゆっくり扉が開かれた。
開いた扉の方を見ると、入ってきたのはレン。





「レン・・・」

「王との話は終わったか?」

「あ、うん」

「・・・俺は」

「え?」






相変わらず、ぶっきらぼうな顔。








「お前が姫だなんて認めない」