向こうでできることを頑張りたい。 みんなの役に立ちたい。 そう思ってた。 でも、レンはそれを望んでなかった。 私がいなくなっても、きっとレンはなんとも思わない。 だから、帰れてよかったんだ。 これで、よかったんだ。 泣くことなんてない。 だって、私の生きてきた世界に帰れたんだから。 ここが私の生きる場所。 ここが、私の居場所。 家族もいて、友達もいる。 この世界こそ、唯一の私の居場所。 だから、泣くことなんてないんだ。