私は、そのままレンの部屋に直行した。 レンにお礼を言うため。 髪をさっそくレンがくれたバレッタでまとめる。 こんな世界だ、辛い過去はある。 だからこそ、支え合いたい。 レンの支えになれたらいい。 「レン!」 勢いよく部屋に入っていった私を怪訝そうに見るレン。 レンが、今誰を思っていても構わない。 忘れられない人がいても、構わない。 「ありがとう」 「…なにがだ」 「へへっ」 笑って、振り向いてバレッタを見せる。 「な!それ…!」 レンが慌てたように取り乱す。