「でも、それを使って戦わなくちゃいけない。君にそれが出来るかい?」

「…っ。できます。やってみせる!」

「君が言っていた剣道とやらとは違って、現実に相手を傷つける剣だ。それを振るうことができる?」







そんな覚悟が、できる?







怖い。
怖くて仕方ない。





本物の剣を振るったことなんてない。
それでも、やらなくちゃ。





いつまでも守ってもらってばかりじゃダメだ。








私だって、みんなの役に立ちたい。
みんなの事、守りたい。








「できなくても、やります。みんなといたいから」







手が震えようとも。
心が怯えようとも。







彼らの思いに、私は応えたい。