「…ぅ…」 身体をうち付け痛みに顔をゆがませながら体を起こす。 私の身体に覆いかぶさっていたのは、レンだった。 「レ、レン!?」 どうして? 慌てて体を支えるとぬるっとした感触。 「え…」 どんどん背中が赤く染まっていく。 「ちっ、目的は違ったけど、まあいいか。結局あとから殺すつもりだったし」 ロイドがつまらなそうに言う。 なんなの、これは。 「紗南!?」 「レン!!!」 私たちの異変に気付いたリュウとミナトが叫ぶ。