レンたちが、必死で悪魔との戦いを終え駆けつけた時に見た光景はとても残酷なものだった。





血の海に横たわる紗南。
駆けつけた瞬間、レンと目があった紗南だったがその瞳はその後すぐに閉じられた。








「っ紗南!」









レンが血相変えて紗南に駆け寄る。
初めて名前を呼んだ瞬間だった。







レンが紗南の身体を抱え上げる。
力なくぐったりした紗南の姿に、レンは動揺していた。










「レン!止血を!血を止めないと!」








動揺しているレンにソウシが駆け寄り声をかける。
テキパキと止血の処理をするソウシをレンはただ見ていることしかできなかった。








「…どうして、こんな…」

「くそっ!」







ミナトとリュウもこの惨劇に憤りを感じていた。