言えたっ!!! チラッと空也くんの顔を覗き見る。 すると口元を右手で覆うようにして俯いてた。 「空也、くん?」 そっと顔をのぞきこんだ瞬間。 ぎゅっ 一瞬であのなつかしい匂いに包まれた。 「え...?!」 まさかの突然の出来事に動揺を隠せないあたし。 「やっべぇ...俺、今泣きそうなくらい嬉しいんだけど...っ!」 「...っ!」 その言葉であたしは泣きました。