爽やかボーイとピュアガール

陸人サイド

「俺、陸人が告白される所を見たけど、何でかわいいのに振ったの?」

「ああいうタイプ嫌いなんだ」

「どんなタイプだよ!」

「まぁ大人しそうで草食系っぽいけどさ、顔もかわいくてスタイルも良いけどさ、なんか…恥ずかしいんだ…」

「おっ。結構好評価じゃん」

「いや、これが僕の率直な意見」

「なー、教えていい?陸人の情報」

「誰に?」

「さっき陸人にコクったやつ」

「はあ?!」

「分かったよ。言わないでおく」

「あっ…でも、やっぱり教えといて」

「結構いい線いってるじゃん」

「頼むよ」

「おう!」

教室に行き、探す陸人の友達。

見つけたらしいのか、紅葉に話しかける。

「紅葉ちゃんだっけ?」

「あっ…いつも陸人くんと一緒にいる人ですよね?」

「うん。後、敬語使わなくて良いよ。堅苦しくなっちゃうから」

「はあ…」

「紅葉ちゃん、陸人に振られたよね?」

「…そんな\\\」

「恥ずかしがらなくて大丈夫だよ」

「…」

涙が溢れてきた。

トイレに駆け込んだ。

たくさんトイレットペーパーを使った。

泣きつかれた。

ショックだったから。

「紅葉ちゃん、もう授業だよ」

「ちゃん付けしないで」

「あっ、ごめん。紅葉、早く出てきて」

「…はい」

そして、紅葉が出てくると、その友達は彼女にキスをしてきた。

「俺…紅葉のこと…好きなんだ…」

もう一度キスをする。

「ん…んんぅ」

「絶対紅葉を離さないから」

あたしは逃げようとした。

走って走って走って逃げまくった。

追いかけられて捕まりそうになるのが怖くて、疲れるのも忘れるくらい走って。

ベタすぎる小説みたいな感覚を味わった気がした。