アタシはなんかホッとしたのか

勝手に涙が溢れてきた
こんなの初めてだった
自分でも驚いていた
こんなに勝手に涙が出るなんて

麻華「翔…也…」

翔也「落ち着くまで俺は待ってるからな
もう、大丈夫やから」

抱きしめたまま言った

麻華「ありが…とう」

麻華はこぼれる涙を抑えられなかった

2人はチャイムが鳴っても帰らず

次の授業をサボったのであった

しかし、この日この瞬間

2人の間に何かが芽生えたのは言うまでもない

そして授業をサボった罰として

帰りに居残り掃除

終わって一緒に帰っていると

麻華は異変に気づく

麻華「(なんか…胸が苦しい…
風邪かな…?明日には治るかな…)」

翔也「どないしたん?黙り込んで」

麻華「どうもしてねぇよ」

翔也「それにしても今日の麻華は可愛かったな」

翔也はニコニコしながら言った

麻華「ヤメロ思い出させるな」

翔也「ええやんたまには」

麻華「よくないし」

アタシは嬉しかった反面

恥ずかしかった

そして…なんだろう…顔が熱い気がする

熱でもあるんだろうか…

翔也「矢崎さんも心配しとったで
明日ちゃんと話するんやで?」

麻華「そっか…謝んないとな…」

こうして長い1日が終わった